日銀総裁黒田氏が、とある会議でジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授に「準備は整ってるのになぜ賃金があがらないのだろう」と質問したそうです。 

そんなん大学教授じゃなくたって分かるじゃんね、と思いました。

どうも根本的な問題から必死で目をそらしてる、そんな印象も受けます。

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賃上げのペースが遅いのはなぜか――。
http://fxya.blog129.fc2.com/blog-entry-26527.html
政府が16日開いた国際金融経済分析会合で、日銀の黒田東彦総裁がジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授にこんな問いを投げかけた。総裁は15日の記者会見で「賃金が上昇していく環境は十分整っている」と語っていたが、進まぬ賃上げに焦りも感じつつあるようだ。

 「不可思議なことがある」。黒田総裁は質問をこう切り出した。アベノミクスのもとで企業収益は改善し労働市場も引き締まっている。「急速な賃上げが起きるのが普通だと思われるが、実際の賃上げのペースは緩い」と疑問を呈した。

 スティグリッツ教授は米国では職探しを諦めた人が失業者に分類されないなど「失業率が労働市場を正確に表していない」と指摘。「失業率とインフレ率の関係が瓦解してきている」と語った。  
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「失業率が労働市場を正確に表していない」
これもわかったようなわからないような・・・

賃金が上がらない理由は、多数の識者がいろいろ書いています。

・そもそも少子化で、需要が生まれない。高齢者は物欲があまり無い。年金生活者は特に生活費を切り詰める。

・26年間に渡るデフレで、生まれてから・就職してからずーっと不景気の人、すなわち不景気な世の中しか経験してない人が消費しない。

・女性が輝く社会!男女雇用機会均等法!男女共同参画!聞こえはいいが、結局のところ専業主婦になるべく女性を労働に駆り立て、労働供給量を増やしている。需要より供給の多い市場では、単価の低下が起こる。

・外国人労働者を積極導入しようとする動き。これも労働力供給過剰、単価低下の原因。

などなどです。

自分は心理的な問題も関係があると思います。

企業の経営陣で、賃金を決める立場にある人間でさえ、26年間のデフレを経験しているのです。

こういう方たちは、もはやバブルのような狂乱状態や経済が右肩上がりの高度経済成長のようなことには二度とならないと思ってます。

こういう心理にある方は、儲かってまとまった資金が残っても、おいそれと投資し、会社を拡大しようという気になれません。

それと人類の進化という側面から、大消費や浪費がかっこいい時代ではなくなってるのではないか、と考えます。

30年前と今を比べてみます。

座って半畳、寝て一畳、天下取っても二合半 ということで、1人の人間が消費するものにも限りがあります。

30年前と飛躍的に増えたもの、それは「情報」でしょう。
日々目にする情報、入手可能な情報は30年前の千倍・万倍・億倍ではないでしょうか。

「大量にあるものをおしげもなく消費する」これは人間の本能でしょう。
逆は「残り少ないものを大切にする」これも人間の本能でしょう。

つまり、デフレ到来前と現在では「大量の情報を消費する」ことが本能です。
物を消費しまくることや浪費は、それほどかっこいいことと思えなくなって来ているのです。

今時の若い方は、少しでも安いもので上手に目的を達成することがスマートでかっこいいことだ、と思っています。

物を介した経済活動すなわち、物を作る・物を売るということならば、その企業の未来は暗いと思います。残念ですが、そういう企業がほとんどです。

よって賃金が上がらないのです。

まとめます。
・女性や外国人で労働力供給を増やそうとする努力は賃金を下げる
・少子化で人口減、それによる需要減
・心理的な原因
・人類の進化が物より情報消費傾向に

日銀総裁が「賃金上がらん、不可思議」これは、こういう理由が分かっててなおかつ「必死で目をそらしてる」としか思えません。

 
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